緊急時には欠かせない!

救急患者を扱うフライトナースの心構え

ドクターヘリの要請にしたがって、ドクターヘリに乗り込み、緊急を要する患者さんの処置や治療などを行うフライトナース。
フライトナースといえども普段は白衣を着て、病院内の救命救急センターで搬送された患者さんの処置や治療の仕事を行っています。
ですが、フライトナースとして働くときは病院勤務のときとは違った心構えが必要だといわれています。
ドクターヘリに乗る看護師は、当然のことながら病院の白衣を着て乗り込むわけではありません。
フライトスーツというスーツを着ています。
ですから現場へ到着しても患者さん自体がドクターヘリの医師や看護師だという認識がない場合があります。
そのため、患者さんの元へついたら、近くの方に医師と看護師が到着したことと名前を名乗ることが大切です。
二つ目は家族への対応です。
ドクターヘリが要請されるということは、患者さんの容態が緊急事態であるということ。
そのため、家族も動揺してしまっていることが多いです。
特に搬送する患者さんに家族が付き添う場合には、乗り物酔いはしないか、閉所恐怖症で内科など、ヘリコプターに乗るための配慮も必要です。
また、ドクターヘリ内では患者さんの初期治療や応急処置が必要です。
ただでさえ不安な家族に今どういった処置を行っているのか、患者さんの状態はどうなのかを知らせて安心させる必要があります。
さらに、ドクターヘリが搬送先の病院へ到着すると、基本的にはその病院の医師や看護師が患者さんの対応をすることになるので、ドクターヘリが戻るという判断を下すまではその病院で待機することになります。
このときに、患者さんの家族に対して声掛けして安心させるのもフライトナースとしての心構えのひとつです。
ドクターヘリにはトイレなどはありません。
また、体調不良の状態でできる仕事でもありません。
常に健康管理に気をつけ、ドクターへ離党常時には利尿作用のある飲み物は口にしないなどの工夫が必要です。
ドクターヘリはスピードが命です。
患者さんの元へ至急駆けつけることができるように、しかし、どんな症状や状態でも対応できるようにドクターバッグの中身は常に点検し、なるべく軽い装備で出かけられるようにする必要があります。