緊急時には欠かせない!

危険が伴う仕事場

フライトナースの主な仕事は、要請されたドクターヘリに搭乗し、現場から病院、または病院から転院先までの病院へ患者さんを搬送する際の応急処置や初期治療が中心になります。
そのため、飛ぶ看護師ということでフライトナースと名前がつけられているのです。
しかし、フライトナースだからドクターヘリ要請時しか仕事がないのかといえばそうではありません。
フライトナースは、ドクターヘリ要請時以外はドクターヘリを保有する病院の救命救急センターの看護師として、救急車や他の病院からドクターヘリで運ばれてきた患者さんの看護を行っています。

救命救急センターは三次救急医療のひとつで、二次救急では対応しきれないような重度の患者さんを看護するところで、ICUやCCUなどが整っていなくてはならないと規定されています。
このような高度な看護が必要とされる仕事場で通常の看護師として勤務しながら、月に数回フライトナースとして救急救命センターで待機しているのです。
病院での勤務も、フライトナースとしての仕事も、瞬間的な判断力や臨機応変な対応などが求められる上に、非常に重度な患者さんを扱うことからミスなどは一切許されない非常にストレスの多い仕事をしています。
フライトナースとして勤務する場合、ドクターヘリの要請で現場へ移動するのですが、現場は必ずしも安定した場所というわけではありません。
大災害などが起こっているときなどは災害現場や、ヘリをとめるのが困難な場所にも下りなければならないときもあります。
こういったときに自らが怪我や災害に巻き込まれたりしないように自分の安全を確保するのもフライトナースの役目です。