緊急時には欠かせない!

フライトナースになる方法

看護師の中にはフライトナースを目指している方も多数いると思います。
現場から病院、または病院から違う病院へと重篤な症状の患者さんを搬送するドクターヘリに同乗し、患者さんが病院に着くまでの応急処置や初期治療に携わるのが主な仕事です。
ヘリは救急車よりも小型ですし、また、重い機材を乗せていると飛べないため、最小限の装置や薬品などを積んで出発します。
フライトナースはそういった限られた設備や薬などの中から、今患者さんに一番必要なものを選択し、処置や治療に当たっていく必要があります。
病院に着くまでの処置によって、病院到着後の患者さんの治療などにも影響してくることがあるので、一秒たりとも気の抜けない仕事です。
気の抜けない仕事ではありますが、それだけやりがいのある仕事でもあるので、フライトナースになりたいという看護師は非常に多いです。
ですが、ヘリに乗る看護師に転職することはそう簡単なものではありません。

ではフライトナースになるためには一体どうしたら良いのでしょうか。
フライトナースには今のところ、特にそれ専門の資格などはありません。
ですが、まずは正看護師であることが必須条件です。
ですからフライトナースを目指すならまずは正看護師の資格は持っておきましょう。
正看護師になったからといってすぐにフライトナースになれるわけではありません。
先に述べたように、限りある空間や設備などの中で臨機応変に患者さんに処置や治療を行っていかなくてはならないので、病院勤務の看護師よりも瞬間的に判断する能力や臨機応変に対応する能力を必要とされます。
そのためドクターヘリを有している病院では、看護師として5年以上の実務経験を積んだものが優先される傾向があります。
特に救命救急などに携わった経験のある看護師は最優先に優遇されます。
また、フライトナースになるためには持っておいたほうが良い資格があるので紹介します。
BLS(一時救命処置)、さらにそれより高度な救命処置を学ぶACLS(二次救命処置)、さらには外相などの患者さんを搬送する際の外傷観察や処置を学ぶJ-PTECの3つです。
これらの資格を持っていることでフライトナースへの道はずっと開けてくることでしょう。